自然塗料といえば「お洒落」や「こだわっている」というイメージがある方も多いのではないでしょうか。
ここでは自然塗料を使って外壁塗装を行う場合のメリットやデメリットについて解説していきたいと思います。
自然塗料とは
自然塗料とは自然界にある成分を主成分として作られた塗料で、主に木部に使用する塗料です。
日本では渋柿や漆といった伝統的な自然塗料が有名だと思います。
他にも、桐油、白ロウ、亜麻仁油、蜜ロウ、ラベンダーオイルなど、沢山の自然原料が使用されています
また自然塗料は大きく3種類に分けることが出来ます。
自然塗料の種類
①オイル系
オイル系はひまわり油などの天然油分を主成分とした塗料です。
素材に浸透させることで色を付けていく塗料です。素材の質感を残しながら塗装をすることが出来ます。
②ワックス系
ワックス系は樹木や昆虫などの天然樹脂を主成分とした塗料です。
素材の表面をコーティングすることで色を付けていく塗料です。また表面コーティングのため、耐水性を持つ塗料です。
③オイルワックス系
オイルワックスはオイル系とワックス系を混ぜて作られた塗料です。
自然塗料のメリット
①素材の質感を生かしながら塗装を行える
自然塗料で塗装を行うことで、塗装部本来の素材感を残したまま仕上げることが出来ます。
仕上がりの自然感にこだわりがある方には自然塗料はお勧めです。
②エイジング
自然塗料で塗装をすると劣化した際もビンテージ感のある見た目になります。
自然塗料のデメリット
①耐久性が低い
自然塗料は化学塗料に比べて圧倒的に耐久性が弱いです。
1~2年毎にメンテナンスを行う必要があったりと、非常に手間とコストがかかる塗料です。
②塗装部を選ぶ
自然素材は主に木部への塗装を行う塗料です。
その為、フローリングなど室内の塗装にも利用することが出来ますが、一部外壁には使用できないこともあります。
③シックハウス症候群やホルムアルデヒドの発生はゼロではない
自然素材は人体に無害というイメージが強いと思います。
実際に化学塗料に比べると安全性は高いです。
しかし全く無害かというとそうではありません。
天然成分でも人体アレルギー反応を起こす成分が含まれていたり、塗料が硬化する際にホルムアルデヒドが発生するという面もあります。
その為、「人体に無害だから自然塗料を使いたい」という方には適していない塗料です。
まとめ
自然塗料は独特な風合いで味のある塗料です。
しかし外壁塗装に適しているかというと、正直デメリットの方が多い塗料でしょう。
DIYが趣味といった方には使いやすく愛着の出やすい塗料なのではないでしょうか。