光触媒塗料で外壁塗装を行う際のメリットやデメリットとは?

光触媒

稀に外壁塗装に使用される「光触媒塗料」
非常に高価な塗料ですが一体どのような効果があるのでしょうか、徹底解説していきたいと思います。

 

光触媒塗料とは

 

光触媒塗料とは、光触媒という化学反応を起こす塗料です。
光触媒とは、光を利用して物質変化を起こすという化学反応です。
分かりやすい例で言うと植物の光合成と似たような仕組みです。
ではそのような化学反応を起こすことでどのような効果が得られるのでしょうか。

 

光触媒塗料のメリット

 

①耐久性が長い

 

光触媒塗料は塗料の中でも非常に高い耐久性をもっています。
一般的なシリコン塗料が12~15年なのに対し、光触媒塗料は18~20年の耐久性があります。
その為、外壁塗装のメンテナンス回数を減らすことが出来ます。

 

②セルフクリーニング効果を持つ

 

光触媒塗料には原料として「酸化チタン」が含まれています。
酸化チタンは紫外線に反応することで塗膜表面の汚れを分解することが出来ます。
また、光触媒塗料は親水性の高い塗料です。
雨などで濡れた際には塗膜と水が馴染み、水が塗膜と汚れの間に入ることでそのまま表面の汚れを流し落としてくれます。

 

光触媒塗料のデメリット

 

①価格高い

 

¥5,000~/㎡と外壁塗装の中では最高級グレードに価格が高いです。

 

②塗膜が割れやすい

 

光触媒塗料は、シリコン塗料などに比べて塗膜が固いという特徴があります。
その為、外壁材の伸縮といった動きに対応できずに塗膜が割れてしまうことがあります。

 

③日当たりにより効力が左右する

 

光触媒は光を利用して効果を発揮します。
その為、日当たりが悪い立地条件だったり、隣家が近く日当たりが悪い面があるといった場合には、光触媒が持つ効果の恩恵を十分に受けられないことがあります。

 

④実績が少ない

 

光触媒塗料はまだ実績が少ない塗料です。
日本三大塗料メーカーのいずれも光触媒塗料を取り扱っていないというのも、実績が少ない原因でしょう。

 

⑤外壁塗料しか販売されていない

 

光触媒塗料は外壁専用で、屋根用の塗料は販売されておりません。
その為、外壁だけ高機能になっても屋根は一般的に劣化をしてしまうという状況になってしまうこともあります。

 

まとめ

 

光触媒塗料は立地条件などを満たすことで、非常に高機能を発揮する塗料です。
非常に高価な塗料なので、導入の際にはメリットだけでなくデメリットも把握したうえで検討してみてはいかがでしょうか。