外壁塗装の新しいスタンダード塗料?ラジカル塗料を徹底解説

ラジカル

外壁塗装のスタンダード塗料といえばシリコン塗料です。
しかし昨今では新たなスタンダード塗料が入れ替わりつつあるのをご存じでしょうか。
ここでは次のスタンダード塗料になり得るラジカル塗料について紹介していきます。

 

ラジカル塗料とは

 

ラジカル塗料は開発されたのは2012年、日本で最初の塗料メーカーでもある日本ペイントが世界で初めて開発しました。
アクリル樹脂やシリコン樹脂をベースとし、それらをラジカル制御することで作られた塗料です。
ラジカルとは塗料の顔料が酸素、水分、紫外線などに触れることで自然に劣化していく現象を指しています。その「ラジカル現象」を「制御」するということで、ラジカル塗料と名付けられました。
また、ラジカル塗料の主成分には「高耐候酸化チタン」と「光安定剤」が使用されています。それらの成分がラジカルの動きを抑え、外部へ放出させないバリアを張る役目を果たし、高い耐久性を誇る塗料となりました。

 

耐久性

 

15~18年程の耐久性を持ちます。

 

価格単価

 

¥2,800/㎡程の価格単価です。

 

ラジカル塗料のメリット

 

①塗料の白亜化が起こりにくい

 

本来、塗膜は紫外線を浴び続けることで顔料が粉状(白亜化)になり、浮き上がってしまいます。そうなると塗膜が剥がれ落ちてしまう為、塗り替えを行わなくてはいません。
しかしラジカル塗料は「高耐候酸化チタン」と「光安定剤」の効力により白亜化が起こり辛くなっています。

 

②高耐久性・高機能

 

ラジカル塗料は弾性も高く、木材・サイディング・コンクリートと様々な下地に密着することで剥がれにくいという高耐久性を誇ります。
また、親水性に優れており、防汚性、防カビ性も高いという特徴があります。

 

③優れたコストパフォーマンス

 

これまでスタンダード塗料であったシリコン塗料と価格が大きく変わらないにも関わらず、耐久性や機能面ではシリコン塗料以上の能力があります。
この優れたコストパフォーマンスが人気の理由でもあります。

 

ラジカル塗料のデメリット

 

①実積証明がされていない

 

2012年に開発されたばかりの塗料なので、まだその耐久性の高さが実証されたという例がありません。

 

まとめ

 

ラジカル塗料は非常に高機能な塗料です。
これからさらにシェア率が高まり、次世代のスタンダード塗料になる日も近いと思います。
外壁塗装を検討している方は、ラジカル塗料も検討してはいかがでしょうか。