最近では建物のデザイン性が豊かになり、様々な外壁の建物が増えてきました。
外壁塗装を行う際には外壁の材質や形状を理解し、適切な施工を行う必要があります。
適した箇所に適した材料を用い、適した工法で施工を行うなどトラブルを回避するためにも、しっかりと下調べを行いましょう。
外壁塗装の種類
外壁と言っても、様々な種類があります。
覚えておきたいのは塗料、工法、外壁材についてです。
<塗料>
アクリル系塗料はリーズナブルですが耐用年数が低めなため、こまめに塗り替えたい方に向いています。
ウレタン系塗料は比較的安価でバランスが良く、幅広い建物に使用されています。
シリコン系塗料は耐久性に優れており、現在最も人気のある塗料です。
フッ素系塗料は耐久性などに抜群に優れていますが、高価なため一般住宅の普及率は低めです。
<工法>
塗装と張り替えを行う方法があります。
塗装は、塗料を外壁に直接塗る方法です。
「下塗り」「中塗り」「上塗り」と、通常は三回の工程を要します。
そのため塗料の乾燥時間を考慮すると、2週間程度の工期を見込んでおく必要があります。
工法にはハケ工法、ローラー工法、吹き付け工法があります。
張り替えという方法もあります。
外壁に対して、サイディングボードと呼ばれるボードを取り付けていく工法です。
窯業系、金属系、木材系、樹脂系とバリエーション豊富に商品が展開されています。
ローラーのメリット・デメリット
ローラー工法とは、毛やスポンジ状のローラーに塗料を含ませて塗っていく方法です。
この場合、道具に直接塗料を含ませて塗っていくため塗料の飛散がなく、比較的密接している日本の住宅事情にマッチした方法です。
面積の広い部分などでも、スピーディーに塗装することができます。
デメリットは、塗装箇所によってローラーを使い分ける必要があることと、吹き付けに比べると作業時間がかかるということにあります。
吹き付けのメリット・デメリット
吹き付け塗装というのは、機械を用いて空気の力で塗料を加圧し、粒子状にして壁に吹き付けて塗装を行う工法です。
現在はローラー工法が主流ですが、以前はこの吹き付け工法が主流でした。
この工法の特徴は、壁面に様々な模様をつけられることと、作業のスピードにあります。
そのため大規模な塗り替え工事の場合では、現在でも吹き付け工法が用いられています。
デメリットとしては、飛び散りやすく塗料のロスが出ることや、風の強い日などには作業ができないこと、住宅密集地では使いにくいということが挙げられます。
機械の動作音がうるさく、騒音問題も発生します。
最後に
それぞれのメリット・デメリットを把握した上で、適材適所で用いることが重要です。
頻繁に行うものではない外壁塗装ですから、しっかりと調べて後悔のない作業を行いましょう。