屋根には瓦やスレートなど様々な屋根材が使われていますが、どの屋根材にも共通しているのが塗装による定期的なメンテナンスが必要という点です。
屋根材によっても適切な使用塗料が変わってくるので、屋根の塗り替えを考えている方は気をつけましょう。
瓦屋根の場合
瓦には粘土瓦(和瓦)やセメント系の瓦など様々な種類がありますが、その中で粘土瓦は基本的に塗料による塗装は必要ありません。
反対にセメントやコンクリートを使用して作られたモニエル瓦やセメント瓦の場合、瓦自体に防水性がないため、
こちらは定期的な塗装によるメンテナンスが必要となっています。
その中でもモニエル瓦の場合、劣化した表面部が剥離してしまう事があるため、単純に上塗りをしてしまい、すぐに剥がれ落ちてしまう事があります。
モニエル瓦には専用の下塗り用塗料があるので、塗り替えを行う際には気をつけましょう。
スレート屋根の場合
スレート屋根とは、現代の一般的な一軒家で使用される事の多い板のような屋根材です。
扱い易い屋根材で使用される事も多いこちらの屋根材ですが、塗装を行う際には大きく分けて6種類の塗料の中から選ぶ事ができます。
耐久年数は低めですが、扱い過去には一番の使用頻度を誇っていたアクリル塗料やウレタン塗料、現在普及率の高い塗料としてはシリコン塗料も挙げられます。
そして新しい性能で今後の性能アップに期待されているラジカル制御型塗料や耐久年数の高いフッ素塗料、そして直射日光を反射する効果を持つ遮熱系の塗料があります。
それぞれ使用年数やコスト、効果が変わってきますので、住宅の建っている立地や地域に合わせて、よりマッチした塗料を選ぶようにしましょう。
金属系屋根の場合
金属系屋根はスレートのようなデザインの屋根から瓦の形をした屋根まで、様々な屋根材が発売されています。
そして金属系屋根は錆に弱い性質があるため、たくさんの種類の塗料がありますが、基本的に防錆性能の備わった塗料が使用される事になります。
その中で大別すると、油性塗料とエポキシ樹脂系、溶剤系塗料と水性塗料に分けられます。
それぞれ使用される成分によっても、密着性の高い塗料や防食に強い塗料など大きく効果が変わってくるので、気になる問題がある場合にはその問題をカバーできる溶剤を選ぶようにしましょう。
最後に
屋根材とそれぞれに使用される塗料の種類を紹介しましたが、それぞれの屋根材に合った塗料を選ばないと簡単に剥離したり、防雨などの効果が得られない場合もあるので気をつけましょう。
特に瓦屋根はパッと見ただけでは材質の区別が付きにくい物もあるため、しっかりと確認を行う事がおすすめです。