外壁塗装によく使用される「ウレタン塗料」と「シリコン塗料」
これらは成分や塗料特性などに違いがあります。
どのような違いがあるのか、細かく紹介していきます。
ウレタン塗料とシリコン塗料の違い
「ウレタン塗料」と「シリコン塗料」とは住宅の塗装に使用される塗料としては1,2を争うシェア率を誇ります。
ではそれらは何が違うのでしょうか。細かい違いを紹介してきます。
シリコン塗料とは
主成分がシリコンの塗料です。
コスト面、機能面、実績と総合バランスが非常に優れていることから、外壁塗装における標準グレードに定められています。
シリコンは透湿性が高いという特徴があります。
透湿性が高いと塗膜が剥がれにくくなるという効果が得られます。
塗膜が剥がれたり浮いたりするのは、外壁材(塗膜内面)から湿気が逃げ出そうとする際、塗膜が膜となることで逃げ場が無くなり、塗膜ごと剥がれたり浮いたりしてしまいます。
しかし透湿性が高いことで、塗膜は密着したまま湿気だけを外に逃がすことが出来ます。
またシリコンは汚れを弾くという防汚性にも優れています。外観を長く美しく保つことが出来る塗料です。
<耐久性>
12~15年程の耐久性を持ちます。
<価格単価>
¥2,500/㎡程の価格単価となります。
ウレタン塗料とは
主成分がポリウレタンの塗料です。
ウレタン塗料の特徴は、弾性機能を持つという点です。
弾性とはゴムのように伸びる性質のことです。
一見、住宅に使用するメリットはなさそうですが、住宅は地震や建材の水分の吸放出などにより伸縮を繰り返しています。弾性の無い塗料の場合、建材の伸縮に耐えられずに塗膜が切れてしまうということもあります。
その点、ウレタン塗料は弾性により塗膜切れを防ぐことが出来ます。
また、雨樋などの丸みのある部分に対しての塗装に対しても高い密着性を発揮するため、住宅の塗装には非常に適した塗料です。
<耐久性>
8~10年の耐久性を持ちます。
<価格単価>
¥2,100/㎡程の価格単価となります。
塗料は適材適所の選択をしよう
外壁塗装を行う際、部位ごとにシリコン塗料とウレタン塗料を使い分けるということもあります。
外壁は動きが少ない為、シリコン塗料。丸みのある雨樋や、動きの多い木部はウレタン塗料。
そういった適材適所の塗料を選択することで、より塗膜の長所を活かすことが出来ます。
まとめ
シリコン塗料とウレタン塗料は外壁塗装における定番塗料です。
それぞれの特徴を知っておくと、塗料選びにも迷わなくて良いでしょう。